
HELLBOY II: THE GOLDEN ARMY(邦題:ヘルボーイ / ゴールデン・アーミー
2008年 アメリカ 119分
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:ローレンス・ゴードン、マイク・リチャードソン、ロイド・レヴィン
製作総指揮:クリス・シムズ、マイク・ミニョーラ
原作:マイク・ミニョーラ
原案:マイク・ミニョーラ、ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレルモ・ナヴァロ
クリーチャーデザイン:マイク・エリザルド
プロダクションデザイン:スティーヴン・スコット
衣装デザイン:サミー・シェルドン
編集:ベルナ・ビラプラーナ
音楽:ダニー・エルフマン
特殊メイクデザイン:マイク・エリザルド
出演:ロン・パールマン、セルマ・ブレア、ダグ・ジョーンズ、ルーク・ゴス、アンナ・ウォルトン、ジョン・アレクサンダー、ジェームズ・ドッド、ブライアン・スティール、ロイ・ドートリス、モンツェ・リーベ、ジェフリー・タンバー トム・マニング、ジョン・ハート
声の出演:セス・マクファーレン
何と言ってもやはりグロテスクさだろう。この監督はこれにつきる。
バイオレンスではなくてグロテスク。
クリーチャーのような外見から人間の内面までとにかくグロテスクに描いていく。そんなグロテスクさの中に妙な繊細さのようなものを感じるからギレルモ・デルトロ監督が描く人間はとても魅力的なのだ。
「ヘルボーイ / ゴールデンアーミー」に限ってはそのほとんどが世界観やクリーチャーに向けられている。
はっきり言えば、退屈だった。とても…。
これがギレルモ・デルトロの作品なのか…? と落胆してしまった。
ただ、クリーチャー面、世界観、アクションだけ見れば高く評価はできる。
これカッコ良すぎだろっていうクリーチャーから気持ち悪いものまで様々なクリーチャーが登場する。見ているだけでもこれは楽しい。
そんなクリーチャーが蔓延る世界はダークで魅力的だ。
バットマンのようなヘヴィーなダークさではなくて、魑魅魍魎、百鬼夜行のようなダークさ。
こういう面では十分に評価できるのだが、ストーリーのほうはダメダメ。
主人公の危機、そして回避と、どうしてもハリウッドらしい演出が目に付いた。アメコミなのだからそれはしょうがないのかもしれないが、もっとギレルモ・デルトロらしいストーリーにしてほしかった。
個々の面だけが光っており、それが活かされていない残念な映画だったように思える。
それだけに勿体無い映画だ。
55点 / 100点
PR