忍者ブログ

ほとんど趣味のことを綴るブログ。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



The Fall(落下の王国)
2006年 インド・イギリス・アメリカ 118分

監督:ターセム
製作:ターセム
製作総指揮:アジット・シン、トミー・タートル
脚本:ダン・ギルロイ、ニコ・ソウルタナキス、ターセム
撮影:コリン・ワトキンソン
プロダクションデザイン:ゲド・クラーク
衣装デザイン:石岡瑛子
編集:ロバート・ダフィ
音楽:クリシュナ・レヴィ

出演:リー・ペイス、カティンカ・ウンタルー、ジャスティン・ワデル、ダニエル・カルタジローン、レオ・ビル、ショーン・ギルダー

「ザ・セル」のショッキングな映像美を未だに覚えている。
ターセム・シン…とんでもない監督が出てきたものだと驚いたがそれからターセム・シンの新作は公開されることなく…ターセム・シンという名すら忘れていった。
元々MTV出身の監督ということもありPVの撮影のほうに力を入れていたのかもしれない。

そして6年が経ち…。
「The Fall 落下の王国」と題されたその作品はターセム・シンよりもデヴィッド・フィンチャーとスパイク・ジョーンズが絡んでるということで惹かれた。
実際観てみると映像美はまさにターセム・シンの映像だった。
「ザ・セル」のようなショッキングなシーンも勿論あってスタイリッシュで何故こんなショットが考え付くのだろうかとずっと驚きっぱなし。

世界24ヶ国の世界遺産でロケを行いCGは一切使っていない。
何だか現実の世界以上に神秘的で美しくて圧巻であった。

ストーリーもおとぎ話と現実の狭間で揺れ動いていく登場人物たち、そしてクライマックスで訪れる辛すぎる…だが希望の残るラストは良かった。

PR



THE HILLS HAVE EYES(ヒルズ・ハブ・アイズ)
2006年 アメリカ 107分

監督:アレクサンドル・アジャ
製作:ウェス・クレイヴン、ピーター・ロック、マリアンヌ・マッダレーナ
脚本:アレクサンドル・アジャ、グレゴリー・ルヴァスール
オリジナル脚本:ウェス・クレイヴン
撮影:マキシム・アレクサンドル
編集:バクスター
音楽:トムアンドアンディ

出演:アーロン・スタンフォード、キャスリーン・クインラン、ヴィネッサ・ショウ、エミリー・デ・レイヴィン、ダン・バード、ロバート・ジョイ

今のホラー映画界を引っ張っていってくれるのはイーライ・ロスとアレクサンドル・アジャの二人だ!

イーライ・ロスはデヴィッド・リンチの弟子(?)でありキャビン・フィーバー、ホステルシリーズなどを手がけ最近ではタランティーノ作品にも参加している。

アレクサンドル・アジャのほうはプロフィールが少なくフィルモグラフィーでしか判断できないがスプラッターホラー「ハイテンション」でデビュー。その後は「ヒルズ・ハブ・アイズ」「P2」「ミラーズ」などヒット作を飛ばしている。このアレクサンドル・アジャ監督が素晴らしい。この監督はホラー界に未来永劫語り継がれる監督だろう(大袈裟…)


そのアレクサンドル・アジャの「ヒルズ・ハブ・アイズ」を観た。
ホラー映画でこれほどテーマ性を持った映画って久しぶりに観た気がする。

簡単にストーリーを説明する。

アメリカにある砂漠地帯。そこは数十年前から核の実験場として数度の核実験が行なわれた。
現在でもその場所は放射能の影響から立ち入り禁止になっている。しかし、そこには放射能を浴びて身体が変異した怪物たちが住んでいた。

そしてその砂漠を通りがかった一家がいた。
家族旅行中に事故で砂漠に立ち往生することになってしまったカーター一家。
父のボブと娘婿のダグは助けを呼びに行くが、2人がいないあいだに怪物たちはトレーラーに残った家族を襲撃。惨劇と化した。
カーター一家は逃げ延びるため家族の復讐を果たすために奮闘する。


もともとはウェス・クレイヴンの「サランドラ」のリメイク作品である本作。
アレクサンドル・アジャによって料理された本作はとにかくゴア表現と息が詰まるような重い展開が満載。
例えば家族が見ている前で父のボブが焼かれたり、ダグの娘婿が怪物たちに蹂躙され殺されたり、次女のブレンダはレイプされたりととにかく酷すぎる。
だがクライマックスにかけてのカーター一家の反撃には拳を高く突き上げるほどの爽快感があった。笑
だがそこに救いがあるかと聞かれればないと言わざるをえない。
救いあるラストではない。
残るのは絶望だけであった。

まったくなんて映画なんだろうか。
これほど衝撃的なホラー映画も久々に観た。
アレクサンドル・アジャ…これからも気になる監督である。


怪物 The Host(グエムル ~漢江の怪物~)
2006年 韓国 120分

監督:ポン・ジュノ
製作:チョ・ヨンベ
共同製作:ジョ・ナンヨン
製作総指揮:チョ・ヨンベ、キム・ウテク、ジョン・テソン
原案:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、ハ・ジョンウォン、パク・チョルヒョン
撮影:キム・ヒョング
視覚効果:オーファネージ
美術:リュ・ソンヒ
編集:キム・サンミン
音楽:イ・ビョンウ

出演:ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル、ペ・ドゥナ、コ・アソン、イ・ジェウン

「殺人の追憶」は韓国で実際に起きた殺人事件を基にセンセーショナルかつ重厚に描き、そして時折織り交ぜるブラックユーモアという独特な作風から一気にヒットメーカーとしてその名を世界に知らしめたポン・ジュノ監督。


そのポン・ジュノ監督の異色すぎるモンスターパニックムービー「グエムル ~漢江の怪物~」


アメリカ人が下水に流した毒薬が魚(ナマズ?)に突然変異を起こし、巨大な怪物へと進化した。
その怪物は皮肉にも人間を喰らう。
突如現われた巨大な怪物に街はパニックと化す。
その只中にいたカンドゥと娘のヒョンソ。
阿鼻叫喚の地獄の中、カンドゥは娘を必死に守ろうとするがヒョンソは怪物にさらわれてしまう。
ヒョンソは怪物に喰われたように見えた。
だがヒョンソは奇跡的に生きておりカンドゥの携帯へと連絡をする。
カンドゥは父のヒボン、弟のナミルと妹のナムジュと共にヒョンソを助け出そうと奮闘する。


ポン・ジュノ監督にはずっと期待していたしこれからも期待していくつもりだ。

だが公開当時からレンタルが開始されてからも韓国映画の中でも珍しいモンスタームービーということにどこか引っかかり、手が出せないでいた。
ポン・ジュノ監督を起用してあるだけのやっつけ仕事なのではなどと思っていた。

だが実際観てみると、いやはややはりスゴかった。
ポン・ジュノ監督はやはりスゴい!

一人のアメリカ人が事の発端であり、解決もアメリカというアメリカ批判的な展開。だが矛先はアメリカだけではなくて自国韓国にも向けられている。
そのアイロニーに満ちたストーリーの中で孤軍奮闘する家族のドラマ。そしてポン・ジュノらしいユーモアの数々。
これは決してやっつけ仕事なんかじゃない。まさしくポン・ジュノの映画だ。

とにかくまったく隙がなかった。
小さなことも伏線となっており優れた構成で飽きあせることはない。
単純にモンスターパニックムービーとしても面白いが家族の人間ドラマとしてもよくできている。

その家族を演じている俳優陣が素晴らしい。

ポン・ジュノ監督作品は二度目(違うかも…)となるソン・ガンホの演技も良かった。ダメダメ親父カンドゥのへんてこなキャラが面白かった。それでも時折見せるシリアスな顔には演技派だなと妙に納得してしまった。

ナミル役のパク・ヘイルもポン・ジュノ作品は二度目の出演。中盤まではカンドゥを馬鹿にしているだけのキャラクターなのに後半では一番頑張ったんじゃないか? いいキャラしてた。

最近、日本映画にもよく出ているナムジュ役のペ・ドゥナも良かった。
この女優は結構気に入っていていくつか作品観たことあるのだけれど作品によって雰囲気をガラリと変えてくるから驚く。演技派女優なんだろうな。



最近では「母なる証明」でさらに進化したポン・ジュノ監督が見れるが「殺人の追憶」「グエムル ~漢江の怪物~」からまだ進化するかと正直驚いた。
この監督本当に只者じゃない。
実際この監督のファンである自分だけどリアルタイムで追っていかないと後悔するんじゃないかなとか今書きながら思ってる。



IO NON HO PAURA(I'M NOT SCARED) 僕は怖くない
2003年 イタリア 110分

監督:ガブリエレ・サルヴァトレス
製作:マルコ・キメンツ、ジョヴァンニ・スタビリーニ、マウリツィオ・トッティ、リカルド・トッツィ
原作:ニコロ・アンマニーティ
脚本:ニコロ・アンマニーティ、フランチェスカ・マルチャーノ
撮影:イタロ・ペットリッチョーネ
音楽:エツィオ・ボッソ

出演:ジョゼッペ・クリスティアーノ、マッティーア・ディ・ピエッロ、アイタナ・サンチェス=ギヨン、ディーノ・アッブレーシャ、ディエゴ・アバタントゥオーノ

青春映画に毒は付き物である。
それは子供時代に体験したことに不思議な魅力がかかっているからなのだろう。
キラキラと綺麗な経験をしたこともあれば残酷な体験もあるだろう。
だが子供の目にはどれも不思議と魅力的だ。


本作「ぼくは怖くない」では、主人公である少年ミケーレが友人たちと見つけた廃屋で深い穴に閉じ込められた金髪の少年フィリッポを見つける。
それからミケーレとフィリッポは友達として仲良くなる。
だが、ある日ミケーレは大人たちがフィリッポのことを話しているのを聞いてしまう。
フィリッポは身代金目的で誘拐されてきた子で、その誘拐に親が絡んでいるということを。


子供は世界を自分のものだと思うものだ。
両親がいて友人がいて、それだけが子供の世界なのに果てしなく広がっているように思える。
だからその世界で起こることが全てなのだ。

大人が悪いことをしている。
それも自分の両親が…。
子供は両親と友人だけの世界を壊すために他のものを犠牲にしたりはしないだろう。
だから主人公であるミケーレはフィリッポを助けられなかった。

それでもラストは希望のあるラストに描かれている。
上にも書いたが青春映画には毒は付き物である。
だが毒があるからこそラストでは希望あるように描かれてほしい。
子供たちには未来があるのだから…。(希望のないラストも個人的には大好きだけど)


ここ最近観た映画では群を抜いてよかった。
傑作と言ってもいい作品だ。
こういう作品が作れる監督がもっと出てきてほしい。



DUEL! 激突!
1973年 アメリカ 90分

監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ジョージ・エクスタイン
原作:リチャード・マシスン
脚本:リチャード・マシスン
撮影:ジャック・A・マータ
美術:ロバート・S・スミス
編集:フランク・モリス
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ

出演: デニス・ウィーヴァー、キャリー・ロフティン


スピルバーグ作品の中でも初期の傑作の一つに数えられる「激突」

主要キャラクターを主人公であるディヴィッド・マンと顔の見えないトラック運転手だけに押さえ、ストーリーもディヴィッド・マンがトラックに延々と追われるというシンプルすぎる構成でありながら、これだけスリリングで観客を掴めることに驚きを隠せない。
天才という言葉は嫌いだがスピルバーグは本当に天才なのだと、この映画を観ると感じてしまう。

撮影も今観ても、おぉこういう撮り方するかと驚いてしまうほど凝っている。


なかなか面白い作品だった。

◎ カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
◎ ブログ内検索
◎ バーコード
◎ カウンター
Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ 
[PR]