
「シャドー81」
ルシアン・ネイハム著
この本は中学の頃から気になってた。
だけどその頃って多少なりともミーハーだったから聞いたことのない作品に手を出すのってやっぱり抵抗あったんだと思う。だから映画のノベライズとか少しでも作者を知ってるとかそういう作品ばっかり手を出してたから。
そんな作品を10年後に読破した。
「シャドー81」
滅茶苦茶面白かった。
こんな痛快な本があったのかってくらい面白くてページをめくるのが楽しかった。だけどページをめくるのが惜しくてなるべくじっくり読んだ。
ルシアン・ネイハムという作家の作品だが、この作者の本はこれだけ。この作品だけしか書いていないらしい。しかし、それでもこんなにスゴい作品を書くなんて普通デビュー作品じゃないぞ。
まぁ、この作家はジャーナリストをやっていたようだから文章の構成や書き方、見せ方は重々心得ているだろうが、それでもやっぱり衝撃的だ。
次の展開がまったくわからなくて、この後どうなるのだろうって思わせて結局予測しなかったオチに・・・。
勿論俺は解決するのかと思ったら意外なラスト。
何か全てが意外すぎて逆に清々しくなった。
本作はスティーヴ・マックイーン、もしくはロバート・レッドフォード主演で映画化が企画されていたらしいが結局映画化はされていない。
こんだけ面白い作品なら映画化したら面白くなりそうなのに残念。
この手のミステリー(でいいのかな?)作品、気になるから他にもあさってみたいと思う。
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