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「夏の庭」 湯本 香樹実(著)

ずーっと中学校の頃から気になってた作品だったのだが、結局20代になった今まで読まずにいた作品だった。
この作品はもっと早くに出会えていれば良かったなぁ。


小学校6年生の木山、川辺、山下は人が死んだところを見てみたいという好奇心から町の外れに住むおじいさんに目をつける。毎日おじいさんを監視して死ぬのを今か今かと待ち望む。しかし、3人の子供の目に気づいたおじいさんは3人を叱り付ける。しかし、3人は諦めない。おじいさんは次第に3人が来るのが楽しみになる。
3人もおじいさんと次第に仲良くなり家の掃除やゴミ出しや草むしりなど手伝うようになっていく。


死んだ人を見たいというとスティーヴン・キングの「スタンド・バイ・ミー」を思い浮かべる。この作品も「スタンド・バイ・ミー」からの影響を大きく受けているのだと感じる。
どちらも「命」が大きなテーマになっている。
「夏の庭」は特にそうだ。

死を怖いって思ったのはいつだろうか。
覚えていない。
自分の祖父が死んだときも自分はどこか他人事のように思っていた。
今思い出せばとても恥ずかしいし罰当たりだなと思うのだが。
自分の中では祖父はどこか畏怖すべき存在だったのだが。
本作の少年3人は親しい人が死に見舞われる。
それは言いようがないような感覚なのだろうな。
自分は20代にもなって死がどういうものなのか、まだわかっていない気がする。


10代のときを、小学校のときを思い出しながら読んだらいいかもしれない。
自分の場合は馬鹿なことばっかりしていたなと恥ずかしくもなるが、やっぱり戻りたくなるな。
また夏になったら読み直そうと思う。

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