
「知的複眼思考法」
苅谷剛彦 著
例えば学生時代、講師が物事を違った見方をしていることに憧れたことはないだろうか? そういった経験でなくてもいい。読んだ書物の著者が考えつきそうで考えつかなかった側面から物事を眺めていることに驚いたことはないだろうか。
自分はそんなことばかりだ。
「知的複眼思考法」
そう題されたこの本は単眼思考、つまり一面的な思考から複眼思考、多面的に物事を見て思考する方法を教える本だ。
多面的に物事を見たいと考える人は多いはずだ。
学問もそうだし、趣味でも必要になる場面はあるだろう。他にも社会情勢や政治を見るのには確実に必要だ。
そんな複眼思考を身につけるにはどうしたらいいのか?
自分自身で考えて見につけるなんてことは難しい。
それなりの学習が必要になるし、短い時間で身につけるなんてことは無理な話だろう。
ならば、どうしたらいいのか。
今までの学習法や思考法を全部一新して新たな思考法を身につけなければいけない。
勿論、今までの思考法でこれは使えるかもしれないというのは残しておくべきだ。それとは別にこれは使えない。本書の中でこれは使えるかもしれない。そういう思考法を積極的に使うべきだ。
本書ではそのノウハウやヒントを教えてくれる。
思考法ってものは学生時代に授業で学ぶことだったりするので、複眼思考を自分のものにするのは運が大きかったりするのではないだろうか。
よっぽどいい先生や教授なんかに出会わなければ単眼思考のままなのだろう。
ならば、やはり自分でどうにかするしかない。
この複眼思考はどうしてでも手に入れなければいけないものだと思うのだ。
PR