
繭から生まれ背中に羽を生やし頭には光輪を授かる見た目はまるで"天使"のような容貌をしている存在『灰羽』、だがその存在は天使でも人間でもない不思議な存在。
灰羽は壁に囲まれた人間と灰羽が共に生きる街『グリの街』に住んでいる。そのグリの街の外れにある『オールドホーム』で灰羽たちは暮らしている。
オールドホームに新たに生まれた灰羽、ラッカ(落下)は新たな世界での生活に恐れつつもオールドホームの他の灰羽、カナ(河魚)、ヒカリ(光)、クウ(空)、ネム(眠)、そしてレキ(礫)の助けを借り灰羽としての生活にも慣れつつあった。
灰羽は独り立ちできるようになるとグリの街を巣立っていくのだが、ある日ラッカが入ってくるまで最年少だったクウが巣立っていってしまう。そのことからラッカに大きな傷を残しレキの心の傷を再発させてしまうのだが…。
浮遊感漂う独特な世界観とキャラクターの複雑な心理、叙情的な音楽など、どこを取っても素晴らしいアニメだった。
人との繋がり、人間は一人では生きていけない。誰かに頼ってこそ人は本当の意味で巣立てるのではないか…。
その深いテーマ性にははっとした。
こんなに考えさせられるアニメも久しぶりかもしれない。
このアニメのことはずっと大事にしていきたい。そんなふうに思えるアニメだった。
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