
ウルトラヘヴン
小池桂一
安易な気持ちで手に取ったら飲み込まれる。
ウルトラヘヴンはペーパードラッグ、サイケデリック・コミック、アシッド・コミックなどと巷で呼ばれているが、まさにその通りだった。
まったく関係はないのだがアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」「ゴーレム100」のタイポグラフィを見たときの衝撃に似ていた気がする。
と言うのも現実から幻覚へのトリップ具合がタイポグラフィに似ていたというだけなのだが…。
どういうかたちにせよこの視覚効果による擬似トリップ感は半端じゃない。
膨大な情報量が漫画のコマを越えて溢れ出してくる。
雰囲気としては「トレインスポッティング」だが視覚的には「レクイエム・フォー・ドリーム」かな。
そして音楽はやはりアンダーワールドだな。
ただこの小池桂一という作者、大体4年ごとに新刊を出してはまた消えてしまうというかなりスローペースな作者のため本作も2002年に1巻が出版されるも、現在までに3巻までしか発売されていない。
そのまま打ち切りというかたちにならなければいいのだが…。
このトリップの先に何があるのか、幻覚の向こう側まで誘ってもらいたい。
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