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THE INCREDIBLES(邦題:Mr.インクレディブル)
2004年 アメリカ 115分

監督:ブラッド・バード
製作:ジョン・ウォーカー
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:ブラッド・バード
音楽:マイケル・ジアッキノ

声の出演:クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター、サラ・ヴォーウェル、スペンサー・フォックス、エリザベス・ペーニャ、ブラッド・バード、サミュエル・L・ジャクソン、ジェイソン・リー、ウォーレス・ショーン


スーパーヒーローが皆に求められているわけではない。
スーパーヒーローは自らの罪を認め、一般人に戻るべきだ。

15年後。ロバート・パーはMr.インクレディブルというヒーローとしての顔を隠して、一般人らしく会社勤めをしている。
過去のヒーローとしての偉業に誇りを持ち、Mr.インクレディブルとしての人生を捨てることができない。未練を残したままストレスに塗れた会社勤めを我慢して続ける。
たまに昔なじみのヒーロー仲間と人助けをしに街へ出るが、ヒーローは認められていないために強盗のように覆面姿で人助けを行なう。それも強盗だと勘違いされて、秘密のヒーロー活動もできなくなってしまう。
自分に残されたのはヒーローとしてのパワーを受け継いだ家族たちと過去の偉業だけなのか。
そんなときにミラージュと呼ばれる謎の人物から昔のようにヒーローとして活躍してみないかと接触される。
過去の偉業、そして現在の生活に満足できないロバートには願ってもないチャンスだった。その日からロバートは家族に内緒でMr.インクレディブルとして秘密裏に活動していくが…。


ヒーローが必要とされない社会というのが面白い。
WATCHMENやハンコックのようにヒーローでありながらヒーローらしくないアンチヒーロー的な要素を持っているのならばMr.インクレディブルが淘汰されるのも仕方がない。
だが、Mr.インクレディブルは純粋なヒーローだ。人を助けることに生きがいを感じている。
なのに世間はヒーローはいらないのだと言う。
ヒーローが動けば街は壊され、自殺をするのを邪魔される。
ヒーローなんかに助けてもらいたくない!
皆の意見はそうなのだ。

スーパーヒーローの姿ははっきり言えば理不尽なのかもしれない。人助けとは言っても街はボロボロに壊される。そんな様子を様々なヒーローから見てきた。
ヒーローの理不尽な姿から生まれたのが本作のような印象を受ける。
だからヒーローの理不尽な行いに人々は「NO!!」と叫んでいる。
そんな社会でヒーローとしての生き方に未練を残している主人公が面白い。

逆に過去にイラスティガールとして活躍したロバートの妻ヘレン・パーは意外とあっさりと一般人に戻ることを認めてしまっている。
恐らく子供の存在があるからなのだろうがヒーローにはまったく未練はなさそうだ。
ここに男と女の差というのも感じられて何だか妙に納得してしまった。笑

そんな2人も家族の危機に立ち上がり家族全員で悪と戦うことになる。
それまでが主人公たちの心のアクションが主だったのに対してここからは視覚的なアクションが大きくなる。
迫力あるアクションシーンでアニメだからこそできた演出である。

本作は泣けるシーンや演出はほとんどない。
それでも家族たちの助け合いや主人公の葛藤にはどこか胸が熱くなる。そして笑えるエッセンスも存分に撒かれており全編退屈することはなかった。
さすがピクサーといったところだろうか。
十分に楽しめ、満足できる作品だった。


75点/100点

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