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ほとんど趣味のことを綴るブログ。

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ウルトラヘヴン 
小池桂一

安易な気持ちで手に取ったら飲み込まれる。

ウルトラヘヴンはペーパードラッグ、サイケデリック・コミック、アシッド・コミックなどと巷で呼ばれているが、まさにその通りだった。

まったく関係はないのだがアルフレッド・ベスターの「虎よ、虎よ!」「ゴーレム100」のタイポグラフィを見たときの衝撃に似ていた気がする。
と言うのも現実から幻覚へのトリップ具合がタイポグラフィに似ていたというだけなのだが…。

どういうかたちにせよこの視覚効果による擬似トリップ感は半端じゃない。
膨大な情報量が漫画のコマを越えて溢れ出してくる。

雰囲気としては「トレインスポッティング」だが視覚的には「レクイエム・フォー・ドリーム」かな。
そして音楽はやはりアンダーワールドだな。


ただこの小池桂一という作者、大体4年ごとに新刊を出してはまた消えてしまうというかなりスローペースな作者のため本作も2002年に1巻が出版されるも、現在までに3巻までしか発売されていない。

そのまま打ち切りというかたちにならなければいいのだが…。
このトリップの先に何があるのか、幻覚の向こう側まで誘ってもらいたい。

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ジュブナイルゲームと言ったら、これ! と言われるほど多くのファンの支持があるアトラスのジュブナイルRPGペルソナ。

そのペルソナの3作目に当たるペルソナ3をプレイしていた…。
10月にプレイし始めて、やっとクリア。
総プレイ時間は約90時間。
長い。50時間程度のRPGでもかなり長く感じるのにペルソナは倍近いプレイ時間。
ちなみに言うと、厳密にはクリアしていない…。
ラスボスまでは何とかたどり着いたのだが、今のパーティーとペルソナのレベルではラスボスに勝てないことを知ってしまったためにバッドエンドを選択してしまった。
ゲームの主人公にあるまじき行為…。
だが、人間らしくていいではないか…(笑


ここまでプレイしたからこそ言いたいが、このゲームそこまで面白いか?
PSP版とPS2版で多少の違いはあるようだ。
アニメーションシーンはカットされており、カットされたイベントも存在する。
だが、それが作品に影響を与えるほどではないだろう。
キャラクターとシステムという、ゲームとしての背骨部分がかなり柔に出来ているように感じた。

ストーリーの悲劇的展開にも関わらず感情移入できない薄さは
ストーリーはキャラクター(特に主人公)からきているように感じる。
主人公は恐らくユーザーが自分に置き換えられるようにあのような人格にされていると思うのだが、それがそもそもの間違いに感じる。

このゲームの攻略に大きく影響するコミュニティーという所謂"信頼度"もキャラクターの薄さから希薄な人間関係にしか見えない。
コミュニティーレベルがMAXになっても上辺だけの付き合いだろと突っ込みたくなるほどだ。
このキャラクターに人格を持たせないとせっかくのジュブナイルというアピールポイントが活かされないと思うのだ。
またコミュニティーのレベルを上げても最大まで上げてしまうとその後の扱いが酷い。何股かければ気が済むんだと呆れてしまうほど異性と関係を持ちまくれる。飽きたら捨てて新しい異性と遊びまくる。
もしかしたらこのゲームの目的はハーレムを作ることにあるのかもしれないと錯覚を起こしてしまうほどだ。


そしてシステム。
これは特に戦闘システムだ。
いかにも作業と言わんばかりの同じことの繰り返しには中盤にさしかかる頃には嫌気が指してくる。ゲームで戦闘システムがつまらないってのは本当に致命的。
これをあと何度繰り返すのかとそんなネガティブな思いさえ抱いてしまうのだからよっぽどである。

ちょっとアトラスというゲーム会社に偏見を抱いていたのかもしれない。
一筋縄ではいかないゲームが多いことからアトラスはゲームに対して真摯に向き合っていると思い違いを抱いていた。
勿論、アトラスの全ゲームを批判しているわけではまったくなくて、自分の中のアトラスなら大丈夫という安心感を綺麗に払拭してくれたということだ。
これなら先に女神転生ストレンジジャーニーをやるべきだったかもしれない。

何だか90時間が勿体無いなぁ。


ただ音楽だけは評価できる。



英雄伝説SC / 日本ファルコム

やっと英雄伝説SCをクリア。
FCでSCもプレイするか悩んでいたのだが、同時に買ってしまったというのもありプレイせずに売るわけにもいかないなと感じ、嫌々つつもプレイ。
そしてやっとこの呪縛から解放された。

このゲームのどこが神ゲーなの?
凡作程度の印象しか受けない。
古き良きRPG? まさか…。こんなRPGが古き良きなんて言ったら、どんなゲームだって古き良き匂い漂うRPGだね。

魅力の感じないシナリオに退屈な戦闘システム、個性はあっても浅はかな知性で出来てるキャラクターたち。
やはり自分には合わなかったか。
FCで感じていた嫌な予感に正直にさっさと売ってしまえばよかった。
あ~早くSCも売ってしまおう。
このSCの唯一許されるとこは売ったらそれなりの値段で売れるというとこだけである。



個人的には過大評価されすぎてるゲームだと感じた。

と、いうのも自分がラノベ、アニメ的な演出やセリフを好まないからだというのも理由の一つなのだが、世間で評価されてるほどの面白さや魅力が無いと感じた。
やはりセリフがありがちなアニメ、ラノベ的セリフなためにキャラクターに魅力を感じない。
キャラクターの性格もいかにもといった感じなのでオリジナリティはない。
そこに大して驚きもないストーリー展開があり、何だかなぁと中途半端な印象である。

まだFirst Chapterしかプレイしてないので何とも言えないのかもしれないがSecond Chapterに移ってから目を見張るほどの展開やストーリーが期待できるのかといったらそうでもない気がする。

買ってしまったので現在Second Chapterもプレイしているのだが、どうなのだろう…。



”核”というテーマを根元にシリーズを作り続けてきたメタルギアシリーズの最新作である『Metal Gear Solid Peace Walker』はメタルギアシリーズの根本にある”核”というテーマと随伴して相反関係にある”平和”がテーマとなっている。
それは小島作品のある意味一つの到達点とも言える作品のように思えるのだが、しかしここ最近の小島作品を改めて見返すとその心配は自ずと高まってしまう。

PS2までのメタルギア作品のクオリティは確かに高かった…というよりも2作目にあたる『Metal Gear Solid 2 Sons Of Liberty」が余りにも杜撰な作品だったにも関わらず、それを帳消しにしてしまうほど3作目『Metal Gear Solid 3 Snake Eater』が素晴らしすぎた。それ故にPS2時代に出たMetal Gear Solidシリーズが素晴らしかった印象を受けてしまうのだが…。

しかし次世代機であるPS3で発売された『Metal Gear Solid 4 Guns Of Patriot』はMetal Gear Solidシリーズの完結作品であると言われ、発売前に配信された予告動画には期待せざるを得なかったのだが、いざクリアしてみると何とも中途半端なB級作品に仕上がっていた。巷で言われるムービーが長すぎるという評価は個人的には気にしていない。それ以上に基礎であるストーリーを評価できないのである。

そしてPeace Walker以前にPSPで発売されている『Metal Gear Solid Portable Ops』の陳腐で幼稚なストーリー。

ここ最近の小島作品からはPeace Walkerも大きすぎる期待を得ないようにしていたのだが…。

やはり本作も何とも中途半端な作品であった。

ここ最近の小島作品の「やりたいことが多すぎてまとめきれていない」という特徴を本作も引きずっており、ストーリー以上に他の要素に手を出しすぎたがために何だか納得のいかないストーリーとなっている。
そして時代背景と自作のMetal Gear Solidシリーズの時代背景に食い違いが起こっているのだ。

”平和”そして”核”というテーマを伝えようとする姿勢は高く評価できるのだが、それを薄めるようなつまらない要素ははっきり言っていらなかった。


小島監督は自らの作品をもう一度見つめなおす必要があると感じる。
ネームバリューだけ肥大化していく、この自己満足作品は次作ライトニングボルトアクション「Metal Gear Solid Rising」で極まることになるのだろうか…。

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