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ORPHAN(邦題:エスター)
2009年 アメリカ 123分

監督:ハウメ・コジェ=セラ
製作:ジョエル・シルヴァー、スーザン・ダウニー、ジェニファー・デイヴィソン・キローラン、レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮:スティーヴ・リチャーズ、ドン・カーモディ、マイケル・アイルランド
原案:アレックス・メイス
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
撮影:ジェフ・カッター
プロダクションデザイン:トム・マイヤー
衣装デザイン:アントワネット・メッサン
編集:ティム・アルヴァーソン
音楽:ジョン・オットマン

出演:ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード、イザベル・ファーマン、CCH・パウンダー、ジミー・ベネット、アリアーナ・エンジニア、マーゴ・マーティンデイル、カレル・ローデン、ローズマリー・ダンスモア

友人から「ファニー・ゲーム」以来の胸糞悪さと聞いて期待した「エスター」だが、これは胸糞悪いというよりもよくできたホラー映画程度の印象であった。

「ファニー・ゲーム」の怖さというのは不条理で、理由がない故にあの恐怖を感じる。
まるで虫を殺すように眉一つ、鼓動乱さず理由なき殺人を犯す犯罪者に観客は戦慄くのだ。
まるで神がくだす罰のような、それほどまでに超越した次元に存在している犯罪者たち。
そこに理由が生じては「ファニー・ゲーム」はこれほど身震いするほどの恐怖は感じなかったはずだ。

だが「エスター」には理由が生じてしまっている。
登場する少女が純粋無垢でありながら死に、殺人に、人が慄く顔に見入られて殺人を犯すのならばこれほど怖い映画はなかっただろう。だが、「エスター」は理由ある殺人を犯してしまっている。
私利私欲のために、殺人を犯していく少女の姿は衝撃的だろう。
だが、ラストで描かれる事実には唖然としてしまう。
これは余計な設定を付け加えないほうが良かったのではとホラー映画ファンからの声が聞こえてきそうだが、自分も同意見だ。

実はエスターが大人だなんていう設定ははっきり言ってゴミカスのような設定だ。その何が面白いのだろうか? 子供の恐怖を描いて終わらせていたほうがよっぽど衝撃的で面白かったはずなのに、実は30オーバーのオバサンでしたなんていうオチには思わず失笑と「は?」と呟いてしまった。

そしてそれ以降はエスターが可愛い少女ではなくてただの卑しいオバサンにしか見えない。
何て勿体無い結末を用意したのだろうか…。

あれは大人であっては成立しないのに…。

ここまで書いたがこの作品は佳作程度の作品だ。
つまらなくはないが秀作と言うほどではない。

子供の恐怖を感じたいのなら他の作品を観るべきである。


それにしても今レビューを書いていて気づいたのだが、製作がレオナルド・ディカプリオってことに驚いた。

73点 / 100点

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