忍者ブログ

ほとんど趣味のことを綴るブログ。

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



Ben-Hur(ベン・ハー)
1959年 アメリカ 240分

監督:ウィリアム・ワイラー
製作:サム・ジンバリスト
原作:ルー・ウォーレス
脚本:カール・タンバーグ
撮影:ロバート・L・サーティース
音楽:ミクロス・ローザ
助監督:セルジオ・レオーネ
出演:チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、ヒュー・グリフィス、スティーヴン・ボイド、ハイヤ・ハラリート、マーサ・スコット、キャシー・オドネル


映画史上に燦然と輝く名作でありながら未だに未見であった「ベン・ハー」
映画ファンを公言していながら、この名作を観ていなかったと言うのが余りにも恥ずかしいのだがやっと鑑賞。

いやぁ…スゴかった。素晴らしかった。感動した。
4時間近くある長さなど一切感じないほど惹き込まれた。


ローマ帝国が支配するエルサレムに一人の司令官が赴任してくる。その司令官の名前はメッサーラ。
メッサーラがエルサレムに赴任してきたことを知ったユダヤ人貴族であるジュダ=ベン・ハーは早速メッサーラに会いに行く。二人は幼い頃からの親友であり、支配者と被支配者という垣根を越えて固い友情で結ばれていた。
再会を喜び合う二人だが、幼い頃のような関係ではいられなかった。
メッサーラはベン・ハーにローマに反抗する者を密告しろと言う。しかし、同胞を裏切ることのできないベン・ハーはメッサーラの脅しに反発し、絶交してしまう。
ローマには新総督就任も間近であり、そのパレード中ベン・ハーの家の瓦が事故で落ちてしまう。その瓦が総督に直撃し怪我を負わせたことからベン・ハーの母と妹は暗殺未遂として捕まる。
ベン・ハーは事故であったことをメッサーラに訴え解放してくれるように頼む。しかしメッサーラは事故であったことを知りながらもベン・ハーとその家族に罪を着せ、家族は牢獄にベン・ハーは奴隷とローマ軍のガレー船の漕ぎ手として送られる。
ガレー船の漕ぎ手はしんどく、人を人とも思わない仕打ちをされていたにも関わらずローマ艦隊が海賊と戦った際にベン・ハーは艦長であるアリウスの命を助けたことからベン・ハーはアリウスの養子として迎えられる。
そして自由を得たベン・ハーは家族を助けるため、そしてすべてを壊したメッサーラに復讐するために戻る。


…というジュダ=ベン・ハーの復讐劇に、イエス・キリストの誕生からゴルゴダの丘での磔までが絡んでくる。
それを圧倒的な構成美で描いている。
一切の捨てシーンがない。どのシーンも必要で、その結果がこの長さなのだ。

本作最大の見せ場であるレースシーンは特に圧巻だ。
CG技術がない時代にこれだけ迫力に満ちたレースシーンを作り上げた事実に感服する。
ちなみにこのシーンでは4ヶ月の緻密な撮影リハーサルを行い、撮影に3ヶ月の期間を設けたようだ。実際の撮影では10万ドルする65ミリワイドスクリーンカメラが壊れてしまうなどの事故はあったものの死人や大怪我をした者は一人も出なかったようである。


映画史上に輝く本作は絶対に必見の作品だ。
今まで観たことのなかった自分が言うのも何ともおこがましいがそれでも未見の方が羨ましい。
これほど全てにおいて素晴らしい作品を何も知らずに楽しめるのだから。

それにしても助監督にセルジオ・レオーネがいるというのは驚きだった。

PR

◎ Post your Comment
Name
Title
E-mail
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
◎ この記事へのトラックバック
Trackback URL
◎ カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
◎ ブログ内検索
◎ バーコード
◎ カウンター
Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ 
[PR]