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屍鬼
原作:小野不由美 絵;藤崎竜

小野不由美の小説「屍鬼」の衝撃は計り知れないものがあった。
人間の善悪を超えた本質に戦慄いた覚えがある。
それを漫画化しようというのだから相当な勇気がいたことは間違いないだろう。
何ていったって日本のホラー小説界を丸ごと飲み込むほどスゴい作品だったのだから。


「封神演義」で知られる藤崎竜。
独特な絵に、細部まで書き込むその筆力は評価できるのだが、しかしこの絵で、あの「屍鬼」を描くことができるのかと内心かなり偏った目で見ていた。
実際数冊読んでみて「屍鬼」の世界はこんな世界ではない、と不満を感じた。
脇役である町の人々には違和感を感じないものの主人公クラスの人物となると髪の毛から服装まで恥ずかしさを感じるほどのデザイン。人間らしくはあるもののやはり漫画的なセリフを語るキャラクター。

だが、どうだろう。
それからまた数冊読んでみると小野不由美とはまた違った展開にどうなるのだろうと期待していた自分がいるのである。
小野不由美の「屍鬼」の漫画版としては認めることはできないのだが、また違った「屍鬼」としては評価できる作品なのである。

小説と比較すると圧倒的に小説のほうが面白いのだが、漫画はこれはこれで評価できる。

ついにクライマックスに入っていった9巻、小説とは違った展開、ラストを用意しているようだが、果たしてどういう結末を用意するのかとても楽しみである。

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