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インクレディブル・ハルク
2008年 アメリカ 112分

監督:ルイ・レテリエ
製作:アヴィ・アラッド、ゲイル・アン・ハード、ケヴィン・フェイグ
製作総指揮:スタン・リー、デヴィッド・メイゼル、ジム・ヴァン・ウィック
原作:ジャック・カービー、スタン・リー
脚本:ザック・ペン
撮影:ピーター・メンジース・Jr
編集:ジョン・ライト、リック・シェイン、ヴァンサン・タベロン
音楽:クレイグ・アームストロング

出演:エドワード・ノートン、リヴ・タイラー、ティム・ロス、ティム・ブレイク・ネルソン、タイ・バーレル、ウィリアム・ハート、ピーター・メンサー、ルー・フェリグノ、ポール・ソールズ、ヒクソン・グレイシー、スタン・リー、ロバート・ダウニー・Jr

ハルクの映画化は本作で二度目であるが、前作のエリック・バナ主演による「ハルク」は無かったことにされているようで、本作「インクレディブル・ハルク」ではエドワード・ノートン主演で新しく再構築されている。

ハルクはアメコミ作品のキャラクターの中でも特異な存在だ。
自ら進んでヒーローになる道を選んだわけでもなく、事故による副作用でハルクとなってしまい、主人公はハルクになることを恐れて元の身体に治ることを望む。
「インクレディブル・ハルク」ではそんなドラマ性を重視しており、それが評価のポイントとなっているようだ。

だが、それほど「インクレディブル・ハルク」に共感できるポイントが存在するだろうか?
主人公ブルース・バナーは事故でハルクへと変身し、恋人のベティを傷つけたことからする。ブラジルに身を潜めてハルクへと変身しないよう、そして元の身体に治るように独自のネットワークを使い研究をしている。
ここでは逃亡犯として、そして怪物としてもう表世界には戻れないという葛藤がある。主人公の辛さも感じるし、これからの展開が気になっていく。

ブルースはブラジルからアメリカへと戻り研究資料を見つけるためにベティの大学に潜入する。ベティの姿も見つけるがベティには新たな恋人がいた。ここでブルースはベティへの想い、また新たな恋人と親しげな雰囲気に苦しむのだ。
だが、ブルースは潜伏先のレストランでベティに見つかってしまう。
ベティと再会したブルースはベティの家に潜伏する。
ここは違和感を感じるがしょうがないかもしれない。
ベティに危険を与えるかもしれないという不安感を持ちながらも、同時にベティのことを忘れられないという想いも持ち合わせている。ベティへの再会はそんな想いを忘れさせるほどブルースにとっては大きな出来事だったのだろう。

だが、それからまもなくベティとブルースは恋仲へとまた戻っている。
ベティは新たな恋人がいて彼氏を愛しているにも関わらず、ブルースへの想いを再び募らせている。納得いかないが女心は変わりやすいのかもしれない。
しかしだ、ブルースはそれではいけない。ベティを傷つけるかもしれないという思いを抱いているにも関わらずベティと行動を共にしているのはまずい。それなのにも関わらず、いざベティを抱くというシーンになると危険だなどと言っている。
危険なら行動を共にするのはおかしいだろとツッコミたくなる。そこは抑えているから大丈夫だなどという意見は聞けない。たびたびブルースの心拍数を上げるような小さな出来事が起こるのだから。

「インクレディブル・ハルク」に主人公たちの葛藤やドラマ性なんて大きなものはそれほどない。
自分勝手な主人公たちによる自分勝手な事件だけである。

ラストシーンで起こるハルクとハルクのように超人となったブロンスキーによるバトル後の展開にもイライラしてしまう。
今までに散々人を殺しているにも関わらず、ブロンスキーを殺そうとするハルクに向かってベティが言う「止めて!」というセリフも中身のない空虚なセリフに思えた。

唯一面白かったのはハルクに登場するスタークという軍事会社。
もしかしてスターク・インダストリーズ? と思ったが、やはりアイアンマンを開発したスターク・インダストリーズ社だった。
そんな遊び心には関心した。
ただヒクソン・グレイシーが出ているのは謎だったが。(笑
でも、それだけだったように思える。

中身のないようなドラマを展開してアクションも半端。そんな作品をわざわざリメイクする必要があったのだろうか? 見終わってレビューを書いている今でももやもやしたままだ。

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