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All You Need Is Kill
桜坂洋 著

舞台は未来の日本。人間はギタイと呼ばれる謎の生物との戦いに明け暮れている。
日本の部隊に所属し、初めて出撃するキリヤ・ケイジは初めての出撃で命を落とす。
だが、気が付くと前日に戻っていた。
あまりにもリアルな夢かとそのときは思うことにするが、その日からキリヤ・ケイジは死ぬたびに前日に戻るということを繰り返すことになる。
キリヤ・ケイジはループされる世界から、まだ見ぬ明日へと抜け出すために模索していく。

SFアクションものでありながら、バックグラウンドを深く掘り下げない設定とループされる日常を抜け出すというシンプルなストーリーが功を奏したのか、なかなかよくできたライトノベルだった。
また戦争だけではなくてリタ・ヴラタスキ、戦場の牝犬(ビッチ)と称される少女との恋愛模様もあることも面白い。
ラストはループから脱出するものの希望のないラストだった。

ただ本作は1冊、それも300ページない作品というのが残念だったかもしれない。リタとキリヤの恋愛模様をもうちょっと掘り下げてくれたらラストのあの展開がもっと辛いものに見えたのにそれが感じられなかった。
それが残念である。

また文章も戦争ものでありながらラノベっぽい文章というのが気になった。
セリフや主人公の心情がどこか軽く見えてしまい、それがストーリーをもどこか軽くしているようにも見えた。

それでも昨今のいかにもラノベラノベしてる作品の中でなかなか特異な作品で、面白かった。

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