
MESRINE: L'INSTINCT DE MORT
MESRINE: PART 1 - DEATH INSTINCT
ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編
2008年 フランス 114分
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
製作:トマ・ラングマン
原作:ジャック・メスリーヌ
脚本:アブデル・ラウフ・ダブリ、ジャン=フランソワ・リシェ
撮影:ロバート・ギャンツ
衣装:ヴィルジニー・モンテル
出演:ヴァンサン・カッセル、セシル・ドゥ・フランス、ジェラール・ドパルデュー、エレナ・アナヤ、ロイ・デュプイ、ジル・ルルーシュ、ミシェル・デュショーソワ、ミリアム・ボワイエ、フローレンス・トマシン、ディアノ・クラヴェリュディヴィーヌ・サニエ

MESRINE: L'ENNEMI PUBLIC N°1
MESRINE: PART 2 - PUBLIC ENEMY #1
ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 2 ルージュ編
2008年 フランス 132分
監督:ジャン=フランソワ・リシェ
製作:トマ・ラングマン
原作:ジャック・メスリーヌ
脚本:アブデル・ラウフ・ダブリ、ジャン=フランソワ・リシェ
撮影:ロバート・ギャンツ
衣装:ヴィルジニー・モンテル
出演:ヴァンサン・カッセル、リュディヴィーヌ・サニエ、マチュー・アマルリック、オリヴィエ・グルメ、ジェラール・ランヴァン、サミュエル・ル・ビアン、ミシェル・デュショーソワ、ミリアム・ボワイエ、アンヌ・コンシニ、ジョルジュ・ウィルソン、アラン・フロマジェ、アラン・ドゥテー、ロール・マルサック、クリストフ・ヴァンデヴェルデ、リュック・チュリエ
久々に濃密なノワール作品を観た。
たぶん新しい作品でなら「あるいは裏切りという名の犬」以来の濃密なノワール作品だと思う。
「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男」
本作はフランスに実際に存在したギャングスター、ジャック・メスリーヌの人生を描いている作品だ。
このジャック・メスリーヌ、フランスではパブリックエネミー(公共の敵)No.1と言われるほど名が知れているギャングスターである。
『パブリックエネミー』というと同時期に公開されていたジョニー・デップ主演、マイケル・マン監督の「パブリックエネミーズ」のほうが注目されていたが、こちらよりも断然ジャン=フランソワ・リシェ監督の本作のほうが圧倒的に面白い。
マイケル・マンの「パブリックエネミーズ」滅茶苦茶退屈だった。レビューする気さえも起きなかったし。笑
それに比べて本作はメリハリのある構成でテンポ良く小気味のいいリズムでストーリーが展開していく。飽きるとか退屈とかそういったことはまったく思わない。Part.1 ノワール編とPart.2 ルージュ編を一緒に見せられても絶対退屈しなかっただろうな。実際一気に観てしまったし。
俳優陣もとても豪華だ。
ヴァンサン・カッセルは勿論のこと。セシル・ドゥ・フランス、ジェラール・ドパルデュー、リュディヴィーヌ・サニエ、マチュー・アマルリック、オリヴィエ・グルメ…名優ばっかり。
実際出演している俳優で知らないけど有名な俳優がいそうだし。
それにしてもヴァンサン・カッセルの役作りはスゴかった。あんなに体型変えてくるなんてビックリしたよ。
あとリュディヴィーヌ・サニエが大人っぽくなりすぎててビックリした。
フランソワ・オゾンの「8人の女たち」ではまだ幼さが残ってたのに本作ではあどけなさも少し残るがセクシーで、いかにもファム・ファタールといった感じだった。
本当に久々に濃密で面白いノワール作品だった。
本作の監督ジャン=フランソワ・リシェ監督、ジョン・カーペンターのアサルト13 要塞警察がデビュー作みたいだけど気になる監督になった。
こういう力量のある監督がもっともっと面白い作品を世に出していってほしいな。
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