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ほとんど趣味のことを綴るブログ。

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「パットン大戦車軍団」
監督:フランクリン・J・シャフナー
製作:フランク・マッカーシー
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、エドマンド・H・ノース
撮影:フレッド・コーネカンプ
特撮:L・B・アボット
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演:ジョージ・C・スコット、カール・マルデン、マイケル・ストロング、カール・ミカエル・フォーグラー

この映画も今まで手が出せないでいた映画。
やはり上映時間が長いってのはどこか敬遠しがちになってしまう。
決して嫌いなわけではないんだけどね。

それはいいとして映画のほうは純粋に良かった。
アメリカの国旗が画面いっぱいに映され、その中心で演説をするパットンという幕開けが、とても印象的だった。
今観るとどうしてもこういう演出は皮肉的に見えてしまうのだが真意のほどはどうなんだろうか。脚本をコッポラが書いているってのもあるしわからない。

また戦闘シーンはスゴかった。
ああいう戦闘シーンって今はCGになってしまうから作れないだろうな。

伝記映画としてなかなか面白かった。

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「夏の庭」 湯本 香樹実(著)

ずーっと中学校の頃から気になってた作品だったのだが、結局20代になった今まで読まずにいた作品だった。
この作品はもっと早くに出会えていれば良かったなぁ。


小学校6年生の木山、川辺、山下は人が死んだところを見てみたいという好奇心から町の外れに住むおじいさんに目をつける。毎日おじいさんを監視して死ぬのを今か今かと待ち望む。しかし、3人の子供の目に気づいたおじいさんは3人を叱り付ける。しかし、3人は諦めない。おじいさんは次第に3人が来るのが楽しみになる。
3人もおじいさんと次第に仲良くなり家の掃除やゴミ出しや草むしりなど手伝うようになっていく。


死んだ人を見たいというとスティーヴン・キングの「スタンド・バイ・ミー」を思い浮かべる。この作品も「スタンド・バイ・ミー」からの影響を大きく受けているのだと感じる。
どちらも「命」が大きなテーマになっている。
「夏の庭」は特にそうだ。

死を怖いって思ったのはいつだろうか。
覚えていない。
自分の祖父が死んだときも自分はどこか他人事のように思っていた。
今思い出せばとても恥ずかしいし罰当たりだなと思うのだが。
自分の中では祖父はどこか畏怖すべき存在だったのだが。
本作の少年3人は親しい人が死に見舞われる。
それは言いようがないような感覚なのだろうな。
自分は20代にもなって死がどういうものなのか、まだわかっていない気がする。


10代のときを、小学校のときを思い出しながら読んだらいいかもしれない。
自分の場合は馬鹿なことばっかりしていたなと恥ずかしくもなるが、やっぱり戻りたくなるな。
また夏になったら読み直そうと思う。



UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES(A VERY LONG ENGAGEMENT)
ロング・エンゲージメント
2004年 フランス 134分

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
製作総指揮:ビル・ガーバー、ジャン=ルイ・モンチュー
原作:セバスチャン・ジャプリゾ『長い日曜日』
脚本:ジャン=ピエール・ジュネ、ギョーム・ローラン
撮影:ブリュノ・デルボネル
美術:アリーヌ・ボネット
衣装デザイン:マデリーン・フォンテーヌ
編集:エルヴェ・シュネイ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演:オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル、ジャン=ピエール・ベッケル、ドミニク・ベテンフェルド、クロヴィス・コルニアック、マリオン・コティヤール、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジュリー・ドパルデュー、アンドレ・デュソリエ、ティッキー・オルガド、ジェローム・キルシャー、ドニ・ラヴァン、シャンタル・ヌーヴィル、ドミニク・ピノン、ジャン=ポール・ルーヴ、ミシェル・ヴュイエルモーズ、ジョディ・フォスター、チェッキー・カリョ、リュファス、アルベール・デュポンテル


「ロング・エンゲージメント」はジャン=ピエール・ジュネらしい映画だった。

今までのジャン=ピエール・ジュネ作品のようにセピア色の淡い映像と面白いカメラアングルで撮影され、また戦場シーンもあることから今までの作品以上に力が込められている。
そしてストーリーもジャン=ピエール・ジュネらしい。


舞台となるのは第一次世界大戦下のフランスだ。
戦場で負傷した兵士たちは国に返されることとなるが、それを利用して自ら怪我をして戦場を逃げようとした5人の兵士がいた。
5人の兵士たちは軍法会議でいずれも死刑されることとなる。
その中の一人の兵士マネクは故郷に幼馴染であり恋人のマチルダを残してきている。
マネクは武器を取り上げられたままドイツ軍との戦線に放り出されることとなる。
誰もがマネクは死んだと思い込む。
しかしマチルダは心の奥底でマネクが生きていると信じてマネクを探し始める。


ストーリーは第一次大戦という史実にファンタジー的要素を織り交ぜている。
マチルダとマネクの思い出は幻想的でありながら戦場では鉛色の荒い映像でマネクや他の兵士たちの現実、その対比がとても苦しいが同時に美しい。

また本作もストーリーの随所にジャン=ピエール・ジュネらしいユーモアを見せてある。
「ロスト・チルドレン」「デリカテッセン」「アメリ」で見せた妙な浮遊感を本作も感じた。
それは悪い意味ではなくてジャン=ピエール・ジュネの作風と個人的には思っている。

本作は登場する人物が多くフランスの名前ということでなかなか覚えにくいのだが、それさえ覚えてしまえば傑作になる作品である。
確実性を持つために2度見てもいいだろう。
個人的にはそれほど観る価値のある作品である。



問題のない私たち
2004年 日本 98分

監督:森岡利行
原作:牛田麻希
脚本:森岡利行
撮影:斉藤幸一
美術:西村徹
音楽:奥野敦士

出演:黒川芽以、沢尻エリカ、美波、森絵梨佳、小松愛、浜田晃、野波麻帆、大塚寧々、勝村政信

某大型ポータルサイトの映画批評ページで多くのレビュアーから秀作との評価があり興味を持った本作「問題のない私たち」

ストーリーは…。
中学3年生の澪はクラスメイトたちと共にマリアを不快感への正当防衛という理由でイジメていた。
そんな頃、澪のクラスに麻綺という転校生が来る。
麻綺は明るくスポーツ万能、皆からも慕われる。すぐにクラスに溶け込んでいった。
しかし澪はそれが気に入らずマリアから麻綺へイジメの対象を変えようとする。
しかし、あっという間にクラスのリーダー的存在になってしまった麻綺は澪に対してイジメを決行する。
陰惨なイジメから澪は耐えられず自殺を図ろうとするが、それを澪にイジメられていたマリアは止める。
澪とマリアはそれがきっかけとなり友人となる。
ある日、麻綺が澪を呼び出しイジメたことを謝る。
澪は麻綺と仲直りするが、それは麻綺が澪へのイジメに飽きたことで他のクラスメイトを対象にしただけだった。
イジメられ飽きたら対象を変えるという負の連鎖は続いていき…。


まず何が伝えたかったのかがわかりにくかった。
というのも序盤から中盤にかけてはイジメ問題を対象にしてあるが、中盤から終盤にかけては澪が担任の先生が万引きをしたとこを見たことから担任の先生に圧力をかけられるということに変化していくからだ。またそこに澪の家庭問題も絡んでくる。
一人一人の人物描写が描ききれていないためにこのような中途半端でどこにテーマを置いているのかわからないストーリーになってしまった。
もっとシャープに丁寧に脚本が書けていれば面白いストーリーになったかもしれないので惜しい。

人物描写が足りないといったが実は登場する女優たちの手腕によって多少カバーされている。
澪を演じた黒川芽以、麻綺役の沢尻エリカ、マリアを演じた美波は存在感もあり演技力もありよかった。

そうはいっても脚本がいかにも演じてますっていういかにもな言葉遣いなために違和感は常に感じてしまうが。
そしていかにもな演出。普通そんなことしないだろっていう演出のために女優の魅力も脚本のネタも活かしきれていない。


良かったのは俳優だけだった。
特に美波が可愛かったってことしか印象に残らない映画である。笑



THE HILLS HAVE EYES II(ヒルズ・ハブ・アイズ2)
2007年 アメリカ 90分

監督:マーティン・ワイズ
製作:ウェス・クレイヴン、ピーター・ロック、マリアンヌ・マッダレーナ
製作総指揮:ジョナサン・デビン
キャラクター創造:ウェス・クレイヴン
脚本:ウェス・クレイヴン、ジョナサン・クレイヴン
撮影:サム・マッカーディ
音楽:トレヴァー・モリス

出演:マイケル・マクミリアン、ジェシカ・ストループ、ダニエラ・アロンソ、ジェイコブ・バルガス、フレックス・アレクサンダー

「ヒルズ・ハブ・アイズ」がホラー映画界に輝く個人的金字塔作品となったので続編である本作も勢いで観てしまった。
しかしアレクサンドル・アジャはどこにも関わっていないということから期待はまったくしてなかった。

観賞後…やはり期待はするだけ無駄な作品だった。

今回は前作の「ヒルズ・ハブ・アイズ」から後日の話を描いている。
前作で放射能を浴びて怪物へと突然変異した人間たちに襲われたカーター家族の事件後、軍はその一体にいる怪物たちを掃討する作戦を決行し、成功したように思われた。
だが実際は怪物たちは生き残っていた。
山頂近くでは軍人と科学者たちが怪物たちの手によって殺されていた。
その頃、山頂からの救難信号を受けた軍の小隊は調査に向かう。
そこで怪物たちの襲撃を受ける。


前作のインパクトが強すぎたために今回は大きく失速。
今回は核問題に対するアプローチは特に出てこない。どちらかというとアメリカ軍に対する不信感のようなものが今回は強いかもしれない。

ストーリーはシンプルにまとめられているが描ききれていない。演出力が足りないといったところだろうか。
今回は怪物の中にも手助けしてくれるやつがいるのだが、そいつがなぜ手助けしてくれるのかもわからず、ただ手伝っていつの間にかいなくなっている。そいつをもうちょっと掘り下げても良かったのではないだろうか。
また兵士たちそれぞれきちんと描けばよかったのに皆使えない兵士といった印象しかない。
本作はマーティン・ワイズ監督の力不足が大きな原因だろう。それほど酷い作品ではないのだが印象にはまったく残らない。


またゴア表現、作品のヘヴィーさも前作に比べてパワーダウン。
子供がいる女性兵士が怪物にレイプされるシーンがあるが女性兵士の描写が薄いために毒はそれほどない。
やはり感情移入ができないからだ。もう少し兵士たちの描写を丁寧に描いていれば目を背けたくなるような不快感に襲われただろうに…。
前作はゴア表現も強かったが家族という社会集団の中の柱である父親が眼の前で燃やされたり、次女が長女の前でレイプされたりといったものがあったから重さがあったのだろう。


ラストも無理やり終わらせたといった印象が拭えないため尻切れとんぼになってしまった感じがする。

オリジナル「サランドラ」のウェス・クレイヴンが製作、脚本、キャラクター創造に関わっているが勿体無い。宝の持ち腐れだ。

続編もありそうなラストにしたがどうなるのだろうか…。
今回のラストからして期待はできないな。

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