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「アイアンマン」の面白さは昨今の低迷していたアメコミ映画界に、アメコミ映画とはこういうものだと言わんばかりのシンプルなストーリーと迫力に満ちたアクションで、如何にもなアメコミ映画を提示したからだろう。
(「ダークナイト」はアメコミとは対極な雰囲気を持ちながらもアメコミとして以上に映画として群を抜いていたためにヒットした)

だからこそ「アイアンマン」は多くのアメコミ映画の中でも続編が楽しみだった。
なのにも関わらず「アイアンマン2」では完全に裏切られた。
こんなにアメリカらしいご都合主義に塗れた映画だと逆に呆れを通り越して笑いさえ起こってしまう。
鑑賞後、自分の中では大枚はたいて製作したギャグ映画という結論がついた。

まず本作の一番の魅力であるアクションシーンだ。
これに限ってはツッコミなんて出ないだろうと誰もが考えるのではないだろうか?
あれほど派手なアクションシーンを最新のVFXを駆使して描いているのにツッコミなんてないだろ。そう思いたいのだが、細かい点がどうしても気になって仕方がない。
まず、アクションシーンでも全体にまとわり着くギャグっぽい要素だ。
本作の敵役であるイワン・ヴァンコ、ウィプラッシュと言う名で知られているキャラクターだが、そのウィプラッシュをスタークの秘書であるヴァージニア・ポッツと運転手であるハッピー・ホーガンが車で体当たりするシーンがある。
ウィプラッシュは武器である電磁ムチを使用して車に攻撃するが、それが見ていて何とも阿呆らしい。
あれだけブンブン振り回しているのにヴァージニア・ポッツとハッピー・ホーガンの周りだけを綺麗に切り取っていく。
これなら素人に持たせて振ったほうがよっぽど当たるだろう。

そしてアイアンマン然りドローンもそうなのだが、あれだけの高所から物凄い勢いで地面に着地していながら地面が抉れる様子もまったくない。綺麗な金属音と共に着地して地面はまったくの無傷だ。

細かいところにツッコんでると思われるだろうが、これは細かいところにツッコんでいるのではなくて細かいところが雑な映画なのである。

アクションに関しては気になる部分はそれくらいだ。


さて、一番ツッコみたい部分だがやはりご都合主義的展開が光るストーリーだ。
どんなピンチでも、どんな困難な時期にいても、どこかから嘘だろとツッコミたくなるほどのグッドタイミングでヒントや解決策が提示される。
なんてチョロい人生なんだろう。恐らくスタークは苦労知らずの大人だ。笑



本当に一作目のアイアンマンの魅力はどこにいったのだろうかと思うほど二作目は退屈だった。

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SHUTTER ISLAND(邦題:シャッター・アイランド)
2009年 アメリカ 139分

監督:マーティン・スコセッシ
製作:ブラッドリー・J・フィッシャー、マイク・メダヴォイ、アーノルド・W・メッサー、マーティン・スコセッシ
製作総指揮:クリス・ブリガム、レータ・カログリディス、デニス・ルヘイン、ジャンニ・ヌナリ、ルイス・フィリップス
原作:デニス・ルヘイン
脚本:レータ・カログリディス
撮影:ロバート・リチャードソン
プロダクションデザイン:ダンテ・フェレッティ
衣装デザイン:サンディ・パウエル
編集:セルマ・スクーンメイカー
音楽監修:ロビー・ロバートソン

レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ、エミリー・モーティマー、マックス・フォン・シドー、パトリシア・クラークソン、ジャッキー・アール・ヘイリー、イライアス・コティーズ アンドルー・レディス、テッド・レヴィン、ジョン・キャロル・リンチ、クリストファー・デナム、カーティス・クック


レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシという強力タッグにも勿論魅力は感じたが「ミスティック・リバー」の原作者であるデニス・ルヘインの小説というとこにもかなり惹かれていた。


精神に問題がある犯罪者たちを収容している閉ざされた島(シャッター・アイランド)で女性患者が失踪するという事件が発生する。
連邦保安官であるテディ・ダニエルズと相棒のチャック・オールは事件の捜査に乗り出す。
しかし、不可解な事件であるとともに患者、医者の双方が決して話そうとしない秘密、また島全体を包む強烈な嵐から事件の解明は難航を極める。

しかし、失踪したと思われた女性患者が突如戻ってくる。事件は解明を迎えたかのように思われる。
だがテディにはチャックにも隠していた秘密があった。このシャッターアイランドに妻を殺した放火魔レディスが収容されているのだ。
レディスへの復讐を果たすために島を離れるわけにはいかないテディだったが…。


ディパーテッド以来のスコセッシ作品だが本作は映像という視点で見るととても丁寧に撮られていたように思える。

特にテディの現実と幻覚という2つの視点から描かれる描写には目を奪われる。幻覚描写は今までのスコセッシ作品にはない独特な描写だ。
ビビッドに切り取られるショットの数々はそれだけで目を惹きつけて離さない。
凄惨極まるエグいシーンでも鮮麗なショットと色彩美ではっとしてしまうのだ。


しかしストーリーはちょっと勿体無い。
確かに説明付けや納得いかないものがあるわけではないのだけれど、これどこかで見たなぁという既視感を感じてしまった。
使い古され驚きも感じないこのラストはどうにかならなかったのだろうか…。
このラストを使うことは驚きよりも逃げを感じてしまう。
展開を作れなかったことへの逃げを。
デニス・ルヘインがこの逃げのラストを使ったのかは原作を読んでいないためにわからないが、何とも勿体無いラストである。

しかし、総合的に観れば佳作である。
映像美、音楽と秀逸で他の映画を圧倒する力を持っているしストーリーも破綻はなく引き込まれていく展開であるし、見せ方もさすがスコセッシだと関心する。
だからこそ余計にそこが勿体無く感じてしまうのだが…。

俺って…しつこいな。笑

78点



SHERLOCK HOLMES(邦題:シャーロック・ホームズ)
2009年 アメリカ 129分

監督:ガイ・リッチー
製作:スーザン・ダウニー、ダン・リン、ジョエル・シルヴァー、ライオネル・ウィグラム
共同製作:スティーヴ・クラーク=ホール
製作総指揮:ブルース・バーマン、マイケル・タドロス
キャラクター創造:アーサー・コナン・ドイル
原案:ライオネル・ウィグラム、マイケル・ロバート・ジョンソン
脚本:マイケル・ロバート・ジョンソン、アンソニー・ペッカム、サイモン・キンバーグ
撮影:フィリップ・ルースロ
プロダクションデザイン:サラ・グリーンウッド
衣装デザイン:ジェニー・ビーヴァン
編集:ジェームズ・ハーバート
音楽:ハンス・ジマー

出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムス、マーク・ストロング、ケリー・ライリー、エディ・マーサン、ジェームズ・フォックス、ハンス・マシソン、ウィリアム・ホープ、ブロナー・ギャラガー、ジェラルディン・ジェームズ、ロバート・メイレット


「スナッチ」や「ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で知られるガイ・リッチー監督作品ということで気にはなっていたのだが、ガイ・リッチーがこの手のハリウッド超大作映画の監督ということに違和感を感じて何となく先延ばしにしてきた。

「シャーロック・ホームズ」というタイトルながら本作はミステリー要素やサスペンスが前面に出ているわけではなく、アクション重視のシャーロック・ホームズとなっている。
というのも本作のシャーロック・ホームズはコナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズからインスピレーションを受けたコミック作品が下敷きになっているのだそうだ。

迫力あるアクションシーンはガイ・リッチーらしい映像センスに溢れていた。スローモーションを多用しシャーロック・ホームズの機転の速さを上手く演出しており、このアクションシーンだけでも十分楽しめる。
またサクサクと進んでいくテンポのいい編集も次々と事件に巻き込まれていくシャーロック・ホームズを感じさせて飽きさせず、またハラハラとさせてくれる。
そして映画の雰囲気にあった音楽も良かった。
そう…確かに魅力的な要素は多い。

だが、これはシャーロック・ホームズなのだろうか?
シャーロック・ホームズでなくてもいいのでは?
こう思った人は自分の他にもいるはずだ。
本作のシャーロック・ホームズというキャラクターをあの有名なシャーロック・ホームズとして受け入れることができたのだろうか?
確かに本作のシャーロック・ホームズはコミックが元になっている。だが、それならシャーロック・ホームズなんていうタイトルはつけなくていいはずだ。
シャーロック・ホームズとワトソン、そしてその他の登場人物…の名前、それだけが唯一原作のシャーロック・ホームズとリンクしている部分でその他の部分は決してシャーロック・ホームズではない。
この映画はシャーロック・ホームズという記号だけを取っているだけだ。

それだけなのである。

ガイ・リッチーらしい演出もあるので…
64点



HIGH PLAINS DRIFTER(邦題:荒野のストレンジャー)
1972年 アメリカ 101分

監督:クリント・イーストウッド
製作:ロバート・デイリー
製作総指揮:ジェニングス・ラング
脚本:アーネスト・タイディマン
撮影:ブルース・サーティース
美術:ヘンリー・バムステッド
編集:フェリス・ウェブスター
音楽:ディー・バートン

出演:クリント・イーストウッド、ヴァーナ・ブルーム、マリアンナ・ヒル、ミッチェル・ライアン、ジェフリー・ルイス、ジャック・ギン、ステファン・ギーラシュ、テッド・ハートリー、ビリー・カーティス、スコット・ウォーカー、ウォルター・バーンズ、アンソニー・ジェームズ、ダン・ヴァディス、ジョン・ミッチャム、ポール・ブラインガー、リチャード・ブル、ジョン・クエイド、バディ・ヴァン・ホーン

西部劇作品の中でもかなり異質な位置にある作品。
解釈を観客に委ねる形を取っているために、説明はかなり少ない。
今までの定型化している西部劇をいい意味でぶっ壊した作品でもあるように思える。
監督2作目にしてこの映画はスゴかった。

84点/100点




The Lovely Bones(邦題:ラブリーボーン)
2009年 アメリカ/イギリス/ニュージーランド 135分

監督:ピーター・ジャクソン
製作:キャロリン・カニンガム、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、エイメ・ペロンネ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、テッサ・ロス、ケン・カミンズ、ジェームズ・ウィルソン
原作:アリス・シーボルド
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
撮影:アンドリュー・レスニー
編集:ジャベツ・オルセン
音楽:ブライアン・イーノ

出演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、マイケル・インペリオリ、シアーシャ・ローナン、ローズ・マクアイヴァー、クリスチャン・トーマス・アシュデイル、リース・リッチー、キャロリン・ダンド、ジェイク・アベル、ニッキー・スーフー、トーマス・マッカーシー、アンドリュー・ジェームズ・アレン

何を言いたいのかまったくわからない作品であった。
ストーリーに一貫性がなくてキャラクターの性格すらも散漫になりがちであるように思えた。
ブライアン・イーノだけか…。
観る価値はない。
61点/100点



The Kingdom(邦題:キングダム~見えざる敵~)
2007年 アメリカ 110分

監督:ピーター・バーグ
製作:マイケル・マン、スコット・ステューバー
製作総指揮:サラ・オーブリー、ジョン・キャメロン、メアリー・ペアレント、スティーヴン・シータ
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
撮影:マウロ・フィオーレ
プロダクションデザイン:トム・ダフィールド
編集:コルビー・パーカー・Jr.、ケヴィン・スティット
音楽:ダニー・エルフマン

出演:ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、アシュラフ・バルフム、アリ・スリマン、ジェレミー・ピヴェン、ダニー・ヒューストン、リチャード・ジェンキンス、カイル・チャンドラー、フランシス・フィッシャー、オマー・バーデゥニ、ウーリ・ガヴリエル、アシュレイ・スコット、ティム・マッグロウ

エンターテイメント性溢れるアクション作品でここまで明確なイラク戦争批判をされると妙な清々しささえ覚えてしまう。
「皆殺しだ」このセリフがこの映画の全てを語っているように思える。負の連鎖を繰り返していく戦争。抜け出すこともできないままにお互いの憎悪を高めていく。
このまま続けたらどこまで行くのか…そんな未来への警鐘もこの映画からは感じられた。

89点/100点



Pale Rider(邦題:ペイルライダー)
1985年 アメリカ 105分

監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド
製作総指揮:フリッツ・メインズ
脚本:マイケル・バトラー、デニス・シュリアック
撮影:ブルース・サーティース
プロダクションデザイン:エドワード・C・カーファグノ
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス

出演:クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス、シドニー・ペニー、リチャード・キール、クリストファー・ペン、リチャード・ダイサート、ダグ・マクグラス、ジョン・ラッセル、チャールズ・ハラハン、マーヴィン・J・マッキンタイア、フラン・ライアン、リチャード・ハミルトン、グレアム・ポール、ビリー・ドラゴ、テレンス・エヴァンス、ジョン・デニス・ジョンストン、ランディ・オグレスビー


西部劇映画の金字塔作品と言っても過言ではない。
キャラクターの個性、魅力が脇役に至るまで行き届いており、生き生きとしている。そして全てを語らずアクションで見せるキャラクターの生きてきた人生。
これこそ映画である!! そう感じるほど丁寧によく作られていた。
これを越える西部劇作品はそう滅多にあるものじゃない。

96点/100点



UNFORGIVEN(邦題:許されざる者)
1992年 アメリカ 132分

監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド
製作総指揮:デヴィッド・ヴァルデス
脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ジョエル・コックス
音楽:レニー・ニーハウス

出演:クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、ジェームズ・ウールヴェット、ソウル・ルビネック、フランシス・フィッシャー、アンナ・トムソン、フィリップ・ヘイズ、ミナ・E・ミナ

今まで西部劇でアウトローを演じてきたイーストウッドからは想像もできないほどリアリスティックな西部劇作品。
人間たちのドラマがメインであって勧善懲悪なスカッとするストーリーが展開されるわけでもない。
とにかく人間たちの本質をリアルに抉っている。

97点/100点



The Lucky Ones(邦題:それぞれの空に)
2008年 アメリカ 113分

監督:ニール・バーガー
製作:ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン、リック・シュウォーツ、ニール・バーガー
製作総指揮:ビル・ブロック、エリオット・ファーワーダ、ポール・ハンソン、ブライアン・マコーマック、マリーナ・グラシック、ステファン・アウミューラー、クラウス・クラウセン、ジャン・コルベリン、トム・オーテンバーグ、アダム・メリムズ
脚本:ニール・バーガー、ダーク・ウィッテンボーン
撮影:デクラン・クイン
編集:ナオミ・ジェラティ
音楽:ロルフ・ケント

出演:ティム・ロビンス、レイチェル・マクアダムス、マイケル・ペーニャ、モリー・ヘイガン、ハワード・プラット、マーク・L・ヤング

イラク戦争に対する問題意識は持ちながらも、それを思想的な理由からではなく家庭的、将来的、個人的な理由があって行く兵士からの視線で描いているという点は評価できる。
しかし、どうしてもメッセージ性が散漫になりすぎている気がする。確かに監督の意図やメッセージはわかるのだが、どうもそのメッセージが心に響いてこない。志願兵にもこういう人たちがいるという問題だけでも受け取ることができただけ良しか…。

74点/100点



3-4X10月
1990年 日本 96分

監督:北野武
製作:奥山和由
プロデューサー:鍋島壽夫、森昌行、吉田多喜男
脚本:北野武
撮影:柳島克己
特殊効果:納富貴久男、唐沢裕一、今関謙一、伊木昭夫
美術:佐々木修
衣裳:川崎健二、久保田かおる
編集:谷口登司夫
助監督:吉川威史、八木潤一郎、辻裕之、渡辺武

出演:小野昌彦、ビートたけし、石田ゆり子、井口薫仁、飯塚実、布施絵里、芦川誠、鈴木浩、青木隆彦、松尾憲造、井出博士、芹沢名人、秋山見学者、篠原尚子、豊川悦司、鶴田忍、小沢仁志、川口仁、深見亮介、花井直孝、橘家二三蔵、ト字たかお、井川比佐志


北野武の2作目の監督作品。
2作目でここまで完成された作品を作ってしまうと本当に北野武は天才だなと改めて意識せざるを得ない。いや、この時期の北野武は鬼才かもしれない。
死へと向かっていく登場人物たちの描写が繊細かつ人間らしくて、ラストシーンには戦慄した。何でこんな結末を迎えるのか、北野武を恨んでしまおうかと思うほど衝撃的だった。そしてエンディングロールでの野球のFixショットには切なすぎて、そしてとんでもない映画を観たという余韻で鳥肌が立ちっぱなし。
傑作だった。

93点/100点



うた魂♪
2008年 日本 120分

監督:田中誠
製作:佐藤直樹
プロデューサー:有重陽一、野間清恵、川上竜生
製作代表:小餅憲一
脚本:栗原裕光、田中誠
撮影:鈴木一博
編集:大永昌弘
音楽:林祐介
助監督:野本史生

出演:夏帆、ゴリ、石黒英雄、徳永えり、亜希子、岩田さゆり、ともさかりえ、間寛平、薬師丸ひろ子、ゴスペラーズ、吉川まりあ、山本ひかる、矢部裕貴子、粕谷佳五、七枝実、江畑浩規、KUMAMI


夏帆ちゃんが痛すぎる! 何でこんな痛いキャラクターなんだろう。可愛いから許してしまうのだが笑

序盤から中盤にかけては借りたことを後悔するほど嫌な臭いが漂っていた。
ウォーターボーイズやスウィングガールズなどを代表とする青春映画であることはストーリーからも理解していたのだが、序盤の雰囲気がスウィングガールズのようなつまらない臭いがプンプン漂ってきて、ながら見状態。
だが中盤からの合唱シーンは圧巻だった。

学生時代に誰もが経験したことのある"合唱"をテーマに置いた監督の目には拍手を送りたい。本来なら合唱は退屈なもので嫌な印象を受けがちだが、本作で描かれる合唱はスゴい! クライマックスの合唱シーンでは人の声でここまで心が震えるものなのかと熱くなりっぱなし。
粗を探せばいくつか挙げられるのだが、それすらも目をつぶってしまうほど合唱シーンがスゴかった。

81点/100点



MOON(邦題:月に囚われた男)
2009年 イギリス 97分

監督:ダンカン・ジョーンズ
製作:スチュアート・フェネガン、トルーディ・スタイラー
製作総指揮:マイケル・ヘンリー、ビル・ザイスブラット、トレヴァー・ビーティー、ビル・バンゲイ
原案:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ネイサン・パーカー
撮影:ゲイリー・ショウ
プロダクションデザイン:トニー・ノーブル
衣装デザイン:ジェーン・ペトリ
編集:ニコラス・ガスター
音楽:クリント・マンセル

出演:サム・ロックウェル、ドミニク・マケリゴット、カヤ・スコデラーリオ、ベネディクト・ウォン、マット・ベリー、マルコム・スチュワート
声の出演:ケヴィン・スペイシー


ド派手なアクションが展開される最近のSF映画では、持ち味である独特な世界観を楽しむ暇もなく、ただただアクションや圧倒的な映像で観客を驚かせる。そんな退屈なSF映画が毎年作られている中で、近年稀に見るSF映画の秀作であった。
労働問題、未来への警鐘を描いたSF映画だが、シンプルな設定とストーリーでなかなかよく描かれていた。

80点/100点



Vertigo(邦題:めまい)
1958年 アメリカ 128分

監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ピエール・ボワロー、トーマス・ナルスジャック
脚本:アレック・コッペル、サミュエル・テイラー
撮影:ロバート・バークス
音楽:バーナード・ハーマン

出演:ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア、ヘンリー・ジョーンズ、エレン・コービイ、レイモンド・ベイリー、リー・パトリック


タイトルの通り"眩暈"が重要なキーになっている。そこも踏まえてキャラクターの持ち味や設定、小道具や舞台設定などヒッチコックらしい作品である。
ただ今まで鑑賞したヒッチコック作品と比べてしまうとどうしても薄い印象を受けてしまった。
面白くはあるのだが、物足りなさの感じる作品だった。

82点/100点



DISTRICT 9(邦題:第9地区)
2009年 アメリカ/ニュージーランド 111分

監督:ニール・ブロンカンプ
製作:ピーター・ジャクソン、キャロリン・カニンガム
製作総指揮:ビル・ブロック、ケン・カミンズ
脚本:ニール・ブロンカンプ、テリー・タッチェル
撮影:トレント・オパロック
プロダクションデザイン:フィリップ・アイヴィ
衣装デザイン:ディアナ・シリアーズ
編集:ジュリアン・クラーク
音楽:クリントン・ショーター

出演:シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、ヴァネッサ・ハイウッド、ナタリー・ボルト、シルヴァン・ストライク、ジョン・サムナー、ウィリアム・アレン・ヤング、グレッグ・メルヴィル=スミス、ニック・ブレイク、ケネス・ンコースィ

これはスゴかった!!
SF映画、いやそんな括りを取っ払ったとしても映画史に残る傑作だった!!
大袈裟かもしれないがそのくらい衝撃を受けた。
モキュメンタリーでは終わらない重厚な人間(?)ドラマが展開されておりクライマックスからラストに向けての文字通り怒涛の展開には圧巻されまくり、同時にこの映画を映画館で観なかったことへの後悔を感じた。
様々な問題を内包し、それをSF映画それもモキュメンタリーという本来、思いつかないようなテーマで大胆に描いた本作。
もう傑作としか言えない。

98点/100点



まだ数本あるのだが、とりあえず終わり。

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